星降る夜になりたい

作者 七野青葉

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4人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

僕は某サイトでこれを読んだ時から、ずっとこの物語の虜でした。

僕は夏が大嫌いです。良い思い出なんてまるでない。
友達と遊びに出かけたような青春や、とろけるような大恋愛、穏やかな家族のひととき。
そういったヒューマンドラマの定番である「夏の美しさ」を知らないから、嫌いです。
あと虫が嫌いなんです。汗かくのもヤだし。

にも関わらず、夏のもつ哀愁には強く心惹かれます。それは現実で体験できなかったものを大人になって体験させてくれるからか、それともあの頃手に入れられなかった青春が欲しくて、辛くて、だからこそ手を伸ばしてしまうのか。

兎にも角にも、夏という季節には不思議な魔力があります。

本作の構造は至ってシンプルで、軽妙な会話の応酬と、合間に挿入される素敵な情景描写。
前半部分はありふれたヒューマンコメディが繰り広げられ、後半では悲しくもどかしい悲劇が待っている。

何より素晴らしいのは、二人の抱える(もしくは抱えていた)悩みや苦しみはあくまで等身大の重みであり、特殊な理由は何一つない。
だからでしょうか、とても人間的で、生き生きとしていて、瑞々しい人物像が見えてくる。

変に設定もりもりにしちゃうと、「どう?悲しいでしょ?」って嘘っぽさが鼻につくだろうし、主人公の抱える秘密の悲しさが薄れてしまう。

呆気なさ。それがこの物語最大の仕掛けであり、読み手に現実感を植え付ける最高の調味料となっております。

とまあ、ここまでそれっぽいレビューを書いてみたわけですが、もう我慢できません。欲望のリミッターを解除します。

うわああああああ!!お姉さん可愛いなあちくしょおおおおお!!
こんなお姉さんと毎晩お話ししたいよお!!!!
素敵!! 素敵で儚くて悲しくて、でもとっても綺麗な関係性!!

しかも以前読んだ時より加筆されている……素晴らしい作家スピリットだ……このひたむきさをMif… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

僕この話すきなんですよー。
初めて読んだのは某サイトに掲載されたときなんですけど、そのときやられた!って思いまして。そんでもって悔しい!むきー!ってなったんですね。

以前から青葉さんのことを知っているってのもあったんですけど、そのときから勝手に意識していたんです。だからこの作品読んだときはもうホント先に行かれた!みたいな感じがあったんですよというすげえどうでもいい個人的な話でした。

いい話なんですよ。
悩みを抱えているそれぞれの人物がいて、その悩みが解消されるっていうシンプルな構成なんですけど、ちょっと主人公に秘密があって、よりドラマ性が高まっているんですよね。
その秘密が明らかにされるまでの持って行き方も上手で盛り上がる部分をきっちり描いているのもいいです。思わず読んじゃう。
これも青葉さんの文体の特徴ですよね。やわらかい文章でとても読みやすいんですよ。でもたまにドキっとするようなセリフやハッとさせられる文章があったりして、その瞬間心を掴まれるんです。

舞台設定がにくい。ずるい。そう思いませんか。
夏の夜のベランダですよ。そんで空には星がこう、ぶわーっとあるわけです。そんな中男女が出会うんですよー。なんすかそれロマンチックぅ。

青葉さんの話には救いがあります。それがとても素敵だと僕は思うんです。