等身大で、シビアな青春。

弦と千尋の移ろいが、周囲への関係とともに揺らぎます。
母と子の関係、再婚やほかの男からの愛、それを受け入れられない子供のささくれた心、それらがほんとうにうまい言葉で置かれています。
とても普遍的な、移ろってしまう情を、そこに置き去りにして――。