この論が書かれたのは2017年ですが、このレビューで指摘されている問題点が6年たった今でも変わっていないという事実がメタ的に異世界テンプレの強さを表しているのが作者の意図せぬ効果でしょうが面白いなと思いました。文章が簡易で分かりやすくてとても読みやすく、内容も頷けることばかりです。読んでスッと腑に落ちるお手本のような創作論です。
思い込みや偏見を除外して、素直な目でWeb小説という現象を俯瞰していると感じました。 指摘されるポイントも共感できるものが多い。 カクヨムで作品を投稿するからには読まれたい、高評価を得たいという願望を誰しも持っている筈です。 その願望をかなえるために考えるべきことを本書は示してくれています。