Re.Code,StarKaleido:First/Episode\SkyFesta;AmamiyaTokine@2017
天宮詩音(虚ろな星屑)
宇宙浮かぶ都市の学び舎にて 001
「幻のアクセスコード?」
「そう、この
「んな馬鹿な、狭っ苦しい
「さあ?わかっているのは、とにかくこの
「いやいや、私で
「
「噂でしょ?そんなの、もう何年経ってると思ってるの?」
「10年、でもきっと見つけてみせる」
「まあ、応援はしてる、でも手伝わないからね」
「戻りたくないの?地球に」
「そりゃ、帰りたくないといえば嘘になるだろうけど」
「けど?」
「あんまりいいものじゃないよ?空気は汚いしゴミは落ちてるし」
「知ってる、でもこの宇宙より広くない、それに昔の話」
「まあね、確かにこんな狭っ苦しい場所よりはマシか」
「じゃあ手伝ってくれる?」
「でもダメ、協力するにしてももっと現実味を帯びた話じゃないと」
「正直、今の現状のほうが虚構であってほしい」
「そこは激しく同感」
人類が地球という巣から飛び立って長い時が経った。
でも人類はいつもどおり、争って争って、そしてとうとう技術を失った。
いや、捨て去った、と言ってもいいのかもしれない。
人類は直近200年以内に絶滅し、わずかな文明の遺跡を遺して消え去るだろう。
それでも、人類は人類だ。
遠い昔、人間は雑草である、と唱えた偉人のごとく、意外にしぶとかった。
戦争が終わって、残された運が良い
結果としてこの巨大衛星都市が生まれ、人類は地球に代わる安住の地を得た。
……はずだった。
保全のために高ランクの通信設備、
これによって、衛星に住まう人類は地球との物理移動手段、連絡手段を失い、またその復旧技術も失った。
そして地球では、環境汚染によって失われた大気防御層を素通りした宇宙線が降り注ぎ、特異変異した植物系生物が驚くべき速さで地表を覆い、地上人類の生存は絶望視されている。
これが10年ほど前のこと。
でも人類は諦めなかった。
もし、火星への植民が成功していたら。
もし、銀河間航行で
もし、地球の人類が辛うじて地下に逃れ、今もなお生存していたら。
哀しくなるほどに希望を抱かざるを得なかった人類は、強い体制を構築した。
議会、正式名称。衛星都市統一連合議会。
立ち止まることを許されなかった人類は9年前にこれを発足。
今に至るまで政治、行政、司法の三権統一体制でその権力を振るっている。
しかし、この組織も衛星都市を掌握しているわけではなく。
衛星都市は未だに自動制御で運用されているらしい。
中でも
その理由として、そもそもが
それ以下となると、懲罰的な意味合いを持ち始める。
例えば犯罪者とか。
一定期間で解除されることもあれば、永遠に解除されない場合もあるらしい。
おっと、忘れていたが、この衛星には名前がある。
天空浮揚都市、
閉塞感溢れるこの
Re.Code,StarKaleido:First/Episode\SkyFesta;AmamiyaTokine@2017 天宮詩音(虚ろな星屑) @AmamiyaSionn
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