それでも生きる理由

わたしが産まれる前から重い精神障害だった実母から、精神的虐待を受けて育った者です。家族全員が母の罵声と暴力に怯え、完全に支配されている家庭でした。
私の実母の激情的な暴れ方にもかなり近い上、強い支配関係などそっくりですが、性的虐待はありませんでした。
もし私が置かれていたあの状況に、あなたが体験したような性暴力があったらと想像するととても私は生き延びることはできなかったと思います。

アウシュビッツ収容所での体験を書いた『夜と霧』を書いた精神科医フランクルは、
自分の身に起こる出来事は選べないが、起きた出来事に対してどう反応するかを選択する自由が、人間に最後に残された自由だと言いました。
あなたのような体験をして、自分自身を見捨ててもっと悲惨なその後を生きている人はいるだろうと思います。
しかし、あなたは幸せを諦めていないように、拝読させていただいて感じました。勇気づけて頂きありがとうございます。書くことは人を救います。

あなたにとっての人生とはどういうものなのか、人間に降りかかる不条理というものに対するとらえかた、それでもなお生きることを選択することが出来るのは何故なのかということに焦点を当てたものを読んでみたく思いました。
それらの問いは私の生涯のテーマでもあります。