時事ネタに基づいて楽しく話がまとめてあって読みやすい。シニカルな語り口は小気味いいし、オチに記憶の改ざんのくだりをからめてあるところも素晴らしい。気になる所がひとつ。70万アルタイルドルは支払えない、と、戴冠式、は明らかに矛盾する(ウルプ星のGDPがとんでもなく低いなら話は別だろうけど)。ここだけどうにかならなかったものか。くやまれる。
時事ネタですね。 でも、それだけじゃない。 まさかこういうオチになるとは思わなかった。 超光速航法がある世界なのに、「宇宙船に乗ったらウラシマ効果が発生する」って変じゃないの? というところは気になりますけど。
時事ネタが上手く使いこなされていると思いました。オチも◎。……それにしてもあの対応、なかなかひどいですよね。
旅行会社が経営破綻する事件(現実の出来事・団体とは関係ありません)を宇宙規模で描いた作品。主人公のいい加減なところに笑いましたね。「本当にそれでいいのか」みたいに。この作品で描かれているとおり、旅先では何が起こるか分かりません。しかし、その先で見つけた出会いは一生のものになるでしょう。この物語でも、主人公はとある出会いを果たします。そんな旅行での出会いを教えてくれる作品でした。それと、旅行会社を選ぶときは慎重に。
本編と全く規模が違って恐縮なんですが、私もこの前乗る予定だった飛行機が欠航したことがあったのでただ「わかる。焦る。」と頷きました。一人じゃ解決できないことも誰かを頼れば糸口を掴めたりしますね。面白かったです。
『それが旅です。』(本文より引用) ほかに言うことは特にありません。いい話だなーーー!! カラッと明るくてね。 現実におこった出来事をアレしようとすると即座に古びるけど、この話は絶対に古びないと思う。いいわー。良くできてる。寝る前に読んで、いい心持ちになって、卵でも食べて、そんでビール、またはしょうがごぼう茶飲んで寝ましょうってそういう話です。 素敵な話をありがとうございますとお礼を言いたくなる話です。良かった! 読みましょう!