28.痛いほどあなたを
互いの体温を受け入れるように、きつくきつく抱き締め合った。そのまま舌を絡める。こつん、とあたった互いの眼鏡が邪魔で、外して枕の横に滑らせる。はっきり見えている必要などなかった。この腕が、体が、痛いほどあなたを覚えていれば、ただそれだけで充分すぎるほど幸せだった。
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