32.命の質量
小学生のときに幼なじみとふたりで、トンボを殺して解剖したことがある。手の中でひとつの命が絶えていった。鮮明に覚えている。 命って案外軽いね、と言ったのは君だったね。……本当にそう思うよ。君が呆気なく死ぬなんて。でも君はその質量を誰よりもわかっていたんだろう?
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