11.重たいセーラー服


もう駄目だ、と思いながら歩いた。望んで入った高校なのに、課題の山、テストの嵐、成績で決まるカースト制…わたしは適応できなかった。 憧れたセーラー服が重くて、脱ぎ捨ててしまいたかった。惨めで仕方がない。ぽつり、ぽつりと雨が降りだして、わたしは傘を買わねばならなかった。

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