ARが普及した未来、というのはぼくも考えていました。でも、これだけ書かれちゃ諦めるしかないですね。ぼくの考えていたのは、生理的にARを受け付けない人間が、一種の障害者として生きていかねばならない暗~い物語で、刑事ものですが、こっちの方が数段面白いです。 最後の主人公についての正体は、やられました。
一度目と二度目では面白さの違う作品。 冒頭から「現実的な未来」と「未来の不思議な人々」の描写のギャップに引き込まれる。 タイムトラベル感の演出は『星からの帰還』へのオマージュのようでもあり、ウラシナやカンボツなど、最後に「あーなるほど、そういう意味か」とちゃんと意味のある言葉になっているところが面白い。 短編ならではの鋭さがあり、山本さんらしい素晴らしい作品でした。
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