山本弘のリハビリ日記

作者 山本弘

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★★★ Excellent!!!

闘病の大変さについて細かく書かれているのかと思いながら読んだが、内容としては、うさんくさい都市伝説への提言や、特撮やアニメの面白さについての言及であった。

思っていたものと違っていたのでかなり面食らったが、よくよく考えてみれば、なるほど、「娯楽について考える」以上のリハビリもないのかもしれない。

娯楽とは、すなわち刺激。面白い刺激とは、人の生きがいである。

私が思うに、病気から立ち直る際に最も有効なものは、外部からの治療もあるが、一番は自分自身の「生き続けたい」という執念だ。

「生きたい」という強い思いを生むためには、「生きる楽しみ」が不可欠。
つまり、娯楽に興味を抱くことで生きる楽しみを獲得し、「生」への執念が募っていく。それこそが病気から立ち直るための原動力であり、娯楽に親しむことは、内面的なリハビリと呼べるのではないだろうか。

少々考えすぎかもしれないが、興味・関心・好奇心というものの大切さを考えさせられるエッセイであった。

それはそれとしてSSSS.GRIDMANいいよね。主題歌のUNION最高。特に二番のサビ直前の歌詞が心に響く。
「ヒーローになれやしないんだって、主人公は誰かやるでしょって、知らぬ間に諦めたりしないでよ」
病気になっても、心が挫けても、自分の人生の主人公は、自分でいたい。