第3話 今更ながら、ツレうつ。

うつ病の本といえば、ツレうつ。

細川貂々さんが、夫のうつ病について描いたコミックエッセイだ。


ツレうつが発売されるまで、うつ病に関する本は専門書などが多く、脳が疲弊している当事者にとってとても読みづらく、病識がなかなか得られなかったらしい。


ツレうつの本や映画の中で、病気になったことは恥ずかしい事じゃないという言葉が出てくる。


正直なところ、今でも私は病気であることが恥ずかしいと思う。

うつ、で検索すると一番上に「うつ病患者を甘やかすな!」という類のサイトが出てきたりして、自責感と共に、孤独感をとても感じたりする。


私は病気になったことがやっぱり悲しいし恥ずかしい。

一昨日手首を切ってしまったことも、とてもとても後悔している。


でも、恥ずかしいと思ってしまう同じ病気の仲間の気持ちは、分かるよ。

それだけで、私は病気から何か得たものがあるんじゃないだろうか。



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