ブラックホールを愛するすべての人たちへ…

天文学者の福江純先生による、ブラックホールの解説書です。
ブラックホールや宇宙論や、SFアニメの本なども数多く出していらっしゃる先生です。

カクヨムの仕様により、図版を貼ることができないため。
本文中に図版のURLが書いてあるので、ぜひ、別ウィンドウを開いて見比べながら文章を読める環境で、ご覧ください。

3/5現在、第1話のみなので、★は一つでレビューさせていただきますが、続きが楽しみでたまりません!
(話が進むか完結後に、恐らく★増やすと思います。)


(2017/4/6追記)
完結したので、改めてレビューさせていただきます。

「何でも吸い込む」「真っ暗で見えない天体」というイメージの強いブラックホール。
実は、ブラックホールに向かって吸い込まれていくガス同士が、激しくぶつかり合って超高温になるため、ブラックホール周辺は光り輝くのです。
光り輝くガスを見れば、ブラックホールも見える!?

ブラックホールについて、よく知らない方。
第三章までで、ブラックホールとはどういうものか、理論・観測での歴史的経緯について、わかりやすく説明されています。

ブラックホールについて本を読んだりして、ある程度ご存知の方。
第四章からが凄いです。
降着円盤の歴史! あの“ブラックホールカラー写真”!
標準降着円盤がまとうドレスのシルエット。
3種類の円盤(標準、超臨界、放射不良)。
放射不良の円盤の薄衣を通して見えるのが、ブラックホールシャドー!


たまたま、アルマ望遠鏡(南米チリにある電波望遠鏡)のサイトを覗いていたら。
2017年4月から、我々が住んでいる「天の川銀河」の中心ブラックホールの影を撮影する観測が始まる、と書いてありました。
果たして、ブラックホールシャドーは見えるのでしょうか!? ドキドキです。


P.S.
毎回、本題が始まる前の、本やゲームの趣味の話も非常に面白かったです。