僕は山で静かに眠る

 1人で山に住む少女が居るらしい。僕はその少女に話を聞きたいと思い、山に登る事を決意した。近所で聞いた話によるとその少女は殺し屋で何処にでも行くが、基本的に山だとか人が入らない所に居るらしい。殺し屋と言うと依頼されて色んな所に行くイメージだがその少女は山にずっと居るのだろうか? そんな少女が山にずっと居るとも考えにくいし、僕みたいに好奇心旺盛な探そうと思う人は今まで1人も居なかったのだろうか?

 その少女の情報が少ない理由として、正体を知ったものは必ず殺されるかららしい。こう言う事を人から聞くと僕は、じゃあなんで僕なんかの耳に入るんだとまで思ってしまう。実際、1種の都市伝説くらいの軽い気持ちで僕も来ている。殺し屋に会いに行って殺されるなんて僕も嫌だし、殺されたい奴なんて居るんだかって所だ。殺されたら必ず死体が残らないとか言う話も聞いたから、尚更怪しい。その少女が住むと言われている山は森のように木や草が生い茂っていて、誰も入ろうとするものは居ない。

 こんな山に1人で行って、殺し屋の噂の正体を暴いたとか言ったら、何処で言ってもネタになるような話だ。絶対にこの僕が暴いてやろう!

 近所ではかなり話題になっていることで、1人で探そうと思うと食料も持ってかなきゃ行けないような大変な事だ。でも荷物はなるべく持ちたくないから、近所のばあちゃんに食べれる山菜やキノコを教わってきた。荷物が軽くて本当に楽だ。だけど、さっきキノコを焼いて食べてから、死ぬほど腹が痛い。

 さっき食べたキノコって? 大丈夫かな。ばあちゃんまちがったんじゃない? byラキヘンテ


元http://sokkyo-shosetsu.com/novel.php?id=407450

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

見えないからこそ見えるもの ラキヘンテ @rakihente

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る