インタールード
インタールード
――プログラム起動条件・鍵を揃えよ。
かつて別世界のわたしは彼に宛ててそう書き残した。
彼はわたしのメッセージを正しく理解し、期日までに鍵を揃えた。
それすらも人間の言葉でいうところの『奇跡』と呼ぶべき事柄だっただろう。
この世界にわたしはいない。少なくとも、昨日まではいなかったはずだ。
故に起動条件を知るものはいなかった。
誰にもプログラムを起動することはできなかったはずだ。
なのに五つの鍵の内、四つは揃ってしまった。
おそらくわたしが限定的にとは言えこの世界に生じてしまったのもその余波なのだろう。
――何故。
ここはあの世界よりもずっと平穏だ。いっとき異状な情報フレアが噴出したこともあったようだが、情報爆発は局所に留まっていて、その影響はほとんど無視できるものだった。このような世界では、例え鍵が揃ったとしても、直ちにプログラムが走ることはないだろう。
しかし、何故――。
起動条件を知るものなど誰もいないこの世界で、何故、五つの鍵の内、四つまでが揃ってしまったのか。
プログラム起動条件は鍵を揃えること。しかし、本当に揃えるのか。彼は揃えてしまうのだろうか。
――北高ミステリー研究会、現在部員数4名(定数まであと1名)。
⇒be continued to "BLUE SHININ' QUICK STAR"
世界を大いに盛り上げるための佐々木の団(3章まで完結) mikio@暗黒青春ミステリー書く人 @mikio
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