過去の誰かの悲劇から、確かに生きていたあの人の体験へと変わる作品。

引き込まれるように本編+SSまで一気に読破し、SS12話で堪えていた涙腺が決壊して大号泣しておりました。

広島のお話ですが、ただ悲惨で残酷なお話しではなく、血も心も通った個々の人生を描いていて、それは資料として知る広島よりももっとクリアにもっとリアルに感じ取れるものでした。

本編では恐らく未完で、時正sideのSSを補完することでこの作品は完成するのだろうと思います。
時正くんの想いが切なくて優しくてそして温かくて、思い出すだけでこうしてレビューをしたためている時もまた涙がつたいます。

美しくも切ない素晴らしいラストでした。

こんな素敵な作品を書いて公開してくださった作者様に心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

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