三角関係が、せつなすぎる。

元カノ陽奈と、その親友だった夕美との三角関係のお話です。
前半、社会人の立野の現在と、陽奈と付き合っていた高校時代の回想が描かれます。

ほのぼのと陽奈と付き合っていたころの話、夕美と受験勉強をする話。そして少しずつこじれてくる関係……。
別れた彼女との思い出が描かれているので、別れのシーンがあるのは当然なのに、「うあー!」と叫びたくなるほどにせつないです。

そして後半の現在。二人の女性と再会した立野の気持ちは果たしてどうなのか? ドキドキして読みました。
三角関係ですから、どちらかを選ばなければいけない。どちらかが選ばれない(あるいはどちらも?)。ということ。二人の女性はどちらも魅力的で幸せになって欲しいと思えるので、もう、選ぶ前からせつないんです。
立野の決断は納得できないわけではないですが、やっぱりせつないんですよね。
作者さんがエッセイでこれを書くのがつらかった、と書かれている気持がわかります。私はせつないの好きですけど、自分で書くのは本当につらそうだと思いました。

せつない恋愛ものが好きな方は是非読んでみてください。