第五話 立ち上がれ、日本
プラットフォームに乗り込んだ乗組員の多くは、社会によって、よほど酷い仕打ちを受けてきた。ほぼ全員が進学校の、それも中高一貫の男子校出身者だ。僕もその一人、女子高生について伝聞したことはあっても、目にしたことはない。徹底した男女別学、エイリアンから女子高生を保護する各種施策のせいで、僕らは女子高生を知らない。
「今、僕らは戦友であり、親友であり、家族であり、パートナーである。秘密の指令書に従うべきか、あるいは、核融合爆弾の起爆を試みるか――運命を共にしてきた仲間たちに決断を委ねたい。」
各セクションのリーダーは一度、乗組員に決断を伝えに担当セクションに戻り、再び管制室に集った。その間、僕は幾度となく乗組員の雄叫びを耳にした。
「
「エイリアンと接触し、最後まで戦うぞ!」
「玉砕覚悟の肉弾戦だ!」
「疲れたオッサン舐めんな!」
最早、我ら抜刀隊に必要なのは、僅かなアイコンタクトだけだった。
緊急事態用の電子キーを管制装置に通す。管制室にアラートが鳴り響き、艦長デスクの前にガラスケースに包まれた二つのボタンが出現した。二つのボタンが同時に押し込まれると、アラートが鳴り止み、通常灯から非常灯に切り替わった。
ついに、非常用ハッチが開かれた。
さあ、来い、
いいや、来てくれ、
大深度地下女子高生祭りを、いざ!!
大深度地下女子高生祭り やおいやおい @yaoi801
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