ぐんまーちほーであーそぼ!【LAST】

「それじゃあ……準備は良いかな?」

「はい」

「いいよー!」

 二人が承諾したことを確認すると、応龍は指先から光を放ち、二人を包み込ませた。

「きゃっ……まぶしいっ!」

「すご~い! まっしろー!」

…………

………

……

「ありがとう……さばんなちほーの民よ」

…………

………

……


「……………ひ、ひかりが…」

「……………消えてくねー」


 応龍から放たれたひかりのオーラが二人をまとい、その輝きが静かに解かれると、そこは――

「さばんなちほー」

「私のこきょー!」

 二人が今まで旅をしていた、見慣れた光景のさばんなちほーが、二人の目に入ってきたのだ。

「戻って、こられたんですね……」

「そうだねー! いつものさばんなちほーだよ!」

 黄金色に輝く果てしない草原――

 動物たちの行き交う野生の大地――

 グンマーとは違う、果てしなく続く大自然――

 ここはさばんなちほー、二人の戻るべき、元の世界で間違いない。


「何だか久しぶりのような感覚があります」

「そうかなー? 私はいつもと一緒だよ?」

「ふふ、それはサーバルさんがサーバルさんだからですよ」

「どういうことー?」

「ないしょです♪」

「えー、けちー!」

 サーバルが残念そうな顔で言う。

 そんなサーバルの表情をみて、カバンは微笑む。

 そして、カバンは元の世界に戻ってきたのだというのを、今痛感した。


 さばんなちほー

 今日も二人は、共に旅を続けている。


終わり

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サーバル「すごーい!あなたは群馬県のフレンz…きゃっ!」 タチマチP @String-like

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