【2020年版】ウェブ小説を書籍化する実情を分析してみる

作者 タチマチP

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★★★ Excellent!!!

自己満足な文章をひけらかすのは、誰にだってできる。クオリティの差さえあれど、「文字で自分の思いを形にしている」という部分は、書く側全員に共通している。
これだけならば、どんな作品でも「書きたいだけでーす」で終わる。

そこに出版の話が舞い込み、お金が関わってきて売り上げを気にするようになると話はややこしくなってくる。
面白い作品が売れる? それとも売れた作品が面白い?
作品が面白かったから人気作家になれた? 人気がある作家の作品だから面白い?
書く側の思いと、売る側の目的と、買う側の需要。
ジャンル・コンテンツ・コスト・リスク・リターン。
横文字に縛られて、考えても見つからない最適解。
他人が口を挟めば金も絡む、仕舞にゃ運と縁の話になってくる。

さぁーて、こんな愉快な混沌の中で、創作する側としてはどうしようか。
何かを立てれば、何かを失う。
書く側の理想を押し通せば、売る側と買う側に相手にされなくなるかもしれない。
売る側と買う側に合わせれば、そもそも書きたかったことを忘れるかもしれない。
皆のためにか、自分のためにか。天秤の傾きはどの程度になるのか。

自分は何のために、本を書きたいと思っているのか。

その答えが、いつまでも尽きない熱意と、一切の恥のない真摯な誇りと共にあることを、ここで願う。

★★★ Excellent!!!

 皆薄々感じ取っていた小説業界、エンターテイメント業界の事実が淡々と書かれた創作論。
 人の需要という無意識と出版企業の金の問題で今現状の落ち目を迎えていることに私達は目を背けているのだと思う。
 ある意味この業界に関わってきた多く人達は面白さよりも、快楽と安定を求めた結果である。
 誰が悪いでもなく、人として本能に従っていった末路なのかもしれません。

 小説業界に興味がある方は、読んでおいて損がありません。