第2話 ジャングル地方
吾輩は夜になったのでサーバルながらちょっと機嫌が良い。一方で鞄は夜は眠るものだと言わんばかりに寝床を求めていた。
すると
それのことを、多くのフレンズはボスと呼んでいる。ちょっと
吾輩は河馬の説教を思い起こして背中の毛を
ジャパリパークは気候を元にして
それぞれに動物と植物が展示されている。
図書館は森林地方にあるのでここから三つの地方を渡る必要がある。
歩いて行くと
なのでバスで移動する。
ここまで聞いたところで鞄が寝入ってしまったのでボスも口を閉じた。話しかけても仕方がないので吾輩も鞄を守ったり寝入ったりしていた。
朝日が
昨日は鞄が途中で寝てしまったためボスの講釈を覚えているか心配していたが、鞄は記憶が良いようで「歩いていけないからバスで行くと云っていましたが、バスとは何でしょう」と問いかける。ボスは
ジャングル地方はサバンナとは違い背の高い木が
我輩に良く似たオセロットや白黒のマレーバクを
印度象、アクシス鹿、キングコブラ、南小蟻食、孔雀、タスマニアデビル、
吾輩が悪戦苦闘していると鞄が焦った様子で「待ってください」と叫ぶので何かと振り返れば、小舟を
ボスが「ジャガーはネコ科では珍しく泳げるんだ」と説明すると「それでこのお仕事をしているのですね」と鞄が
ボスが第一目標地点と定めたアンイン橋に着いたが、小爪川獺と出会った場所と同じく橋は壊れている。バスとやらも
運転席があったのは良いが組み立てなければ仕方がないので、ジャガーに運んでくれと頼んだが重すぎて小舟が沈んでしまう。
吾輩が跳んで運べないか聞かれたので幅跳びを試みたが、ぼちゃんと音がして水に沈んでしまった。
我に帰ったときは水の上に浮いている。苦しいから爪でもって
次第に楽になってくる。苦しいのだかありがたいのだか見当がつかない。水の中にいるのだか、サバンナの上にいるのだか、判然しない。どこにどうしていても
吾輩が息を吹き返していると鞄が「試したいことがある」と云うので「どうするのかね」「足場を幾つか渡して簡単な橋を作ります」「皆目見当がつかんから指示を頼む」と答えて鞄の指揮の
アンイン橋の脚だけは流されずに残っていたので、
吾輩はバスの運転席を担いで足場を乗り継ぎ、運搬に成功した。皆でバスを組み立てるとボスが運転席に乗り込み
川獺とジャガーが「死んじゃった」「寝ているだけではないか」と話しているが、ボスは慌てた様子もなく電池切れだとのたまう。
我輩には電池が何かはわからない。しかし鞄は感じるものがあったようで「それは増やせるのですか」と問いかける。ボスは「あそこの山頂にあるジャパリカフェの屋上で充電できるよ」と云うが、そこには顎を天に向けて
吾輩はサーバルである 黒骨みどり @naranciaP
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