縁の下の力持ち。どころか、基礎工事してる気がする。

外資系コンサルティング会社の新卒入社4年目、唐木柊司。
コンサルってイメージはカッコいいけど、実際は……?

長編完結作品の欄で見かけたので、読んでみたこの作品。
コンサルタントとは何をする職業なのかすら知らなかったので、新鮮でした。
いろいろな会社の悩みを聞いて、問題点を洗い出して、解決するのですね。
唐木は人事系。
そのとき受けている依頼によって、数か月単位で、仕事内容も変わる。一緒に仕事する上司や同僚も変わる。

昇格・昇給の基準づくり。
個々人が違うやり方で仕事しているのを、聞き出して整理して統一する。
どういう基準で採用しているのかを可視化するためのシステム導入。

……それがないと会社が立ち行かないような、土台なのでは。
数か月間、毎日、電車がなくなるような時間まで仕事して。
依頼先の会社の大半の人は、コンサルタントが何をしたか、気づくこともないのかも?
うわあ、大変だ……。

イメージとは異なる、泥臭いお仕事ですが。
プロ意識で一生懸命働く姿は、やはりカッコいいです。
でも、過労死などにならぬよう、体調管理にはお気をつけて。

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