一話

「……呼び名を決めようか、」


なんだか彼らとは長い付き合いになる気がしてきた創造神は、いつまでも一つ目の種族、二つ目の種族……、とよぶのも忍びないので、それぞれに呼び名を付けていくことにする。



「一つ目は魔力を持つ生き物だから魔物、二つ目は天上の神である自分に近い見た目だから天の使いと書いて天使、三つ目は……」


そこで止まる、


そうだ、彼らにはどちらもある。


姿は自分に遠からずなものにしたし、心も持たせた、天使の場合は知性を持ったことで勝手に生まれたものだが、こっちは自分の心をそのまま模した。つまりは魔物の見た目と同じく様々なものが混ざり合っている。



「ならば、全ての間と書いて……」



全間、


「読みにくい、」


ならば、と、全を上下に分けて、


「王間……」


王とは、最も上に立つ存在のことを指す、それなのに間はないな、



「ならば、人間……これだな、」




こうして、一つ目の種族は魔物、二つ目の種族は天使、三つ目の種族は人間、と呼ぶことにした。



「……よし、呼び名も決まったことだし改めてよろしく頼むよ……」



そう言って、自分の創り出した世界に目を向けた創造神だったのだが、



「……は?」



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