第12話 非日常から日常へ
朝、目がさめる。
自分で着替えて、車椅子に乗る。
前なら既に満員電車の中だろうか。
あの押し込められた空間が今は、懐かしい。
簡単な朝食を取り、コーヒーを片手に机に向かう。
朝のニュースはこんなにも情報を詰め込んでくるのか。アナウンサーの朝はかなり早いのだろう。
自宅での療養と仕事も落ち着きつつあった。
仕事の合間に出来る家事をする。
それが自分にとっての一番のリハビリであり、健常者であった時の日常へ近づけるための一歩であった。
ただいまー。
玄関から声がする。
夕飯のおかず買って来たよー。一緒に食べようー。
まながいる風景が日常になりつつあった。
右半身のきみへ @2017kake
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。右半身のきみへの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます