主人公、そして世界観の設定などはしっかり練れていると感じましたし、文章力も優れていると思います。ストーリー自体も楽しめました…が!自分はメインヒロインたる主任さんがどうにも魅力的に思えず、途中(11章まで)で読むのを止めてしまいました。
「好きな相手に無茶ぶりをして振り回すワガママヒロイン」というキャラ付は他の作品でも目にする所ですが、この作品の場合、そのヒロインが立派な社会人であることが問題だと感じました。いい年こいた大人がやるには幼稚すぎる!と思わされる場面が幾つも見られ、その行動が可愛いと感じる前に腹立たしくなってしまってダメでした。 命がけのダンジョン探索において、やるなと言われた事をやり、止れと言われて前に進む。そんなキャラが魅力的に思えるほど自分は寛大で無かったようです。
お話自体の完成度は高いだけにちょっと勿体なく思うところですが、私はここまでのよう。作者様とは別の作品でまたお会いしたいものです。
内容はとても面白い。
ものの、多くの人は2点のことに違和感を感じるだろう
1.主任の行動が自由奔放すぎる
自由奔放なキャラクターはライトノベルと言った分野なら多くいます。それこそ、登場人物のハナというキャラも自由奔放な異世界人といったキャラクターです。
しかしながら、主任を見てみると。
容姿端麗で若手のキャリアウーマン。主人公よりも若いのに上司、という立ち位置です。
しかしながら、管理職にいる人間、また成年を迎えた大人が軽々しくルールを破っていくものでしょうか。
作者が示す奔放という範囲が広い。
これが1つ目です
2.主人公のプロ意識のなさ
主人公は現在ではないものの、プロハンターとして活動していました。
事件に巻き込まれる、というところや押しに弱い、と言ったところはどの物語でも魅力です。
しかしながら、この物語では元プロハンターの主人公が主任に押し切れずルールを破っていきます。
元プロハンターがそういったことをやるのでしょうか。
現実の世界での一般人と登場人物のキャラクターが噛み合っていない、というのが低評価が多い理由だと思います。
もう一つあるとすれば、登場人物の女性陣の性格が自由人という意味でくくれてしまうことだろう
少し捻った現代ファンタジーで、設定はしっかりしていると思います。文章も砕け過ぎず読みやすい一人称で好感が持て、最初の数話は期待して読み進められました。
…ヒロインに魅力が無さ過ぎる。部下にブラック労働を強いるだけならまだしも、趣味に時間が割けないという理由で職場で主人公や周りの部下に当たり散らして公私混同の憂さ晴らし。さぞ有能な完璧主義者なのかと思えば、ダンジョンに関しては全くの下手の横好き。下調べも講習も受けずに熟練者である主人公に付き添い、その恩恵を受けて置きながら彼の忠告を無視して無鉄砲な行動を繰り返し、自分と主人公を危険に晒し続けます。しかも反省や成長が見られない。
転生ものに良くある「駄女神」キャラなら、無知ゆえに事件を巻き起こし、しかし恩恵故に手放せない…という事はあるでしょう。しかしここでは違います。リハビリにしたって一人で行く方がマシな足手まといっぷりに、「自分は美人だからそのうち相手からアプローチをかけてくるはず」と言わんばかりの態度。ファンタジーとしては必然性が足りず、ラブコメにしては魅力が足りない。文章が面白いだけに、キャラ一人にスポイルされている様は残念です。次回作に期待しております。
構成『は』非常に面白いと感じました。
それだけならば間違いなく星3評価でした。
が、主任の在り方により星マイナス1。
初めての失敗はまだ良し、しかしその後も同じことを行い自覚が無い上教えてもらっているのに有り得ない態度。
全体として面白いが何を狙っているのかわからないです。恋愛物?成長物?それともダンジョンをひたすら踏破?
恋愛なら主任をツンデレしてるつもりとしても愛嬌が足りない。まだハッキリ態度を見せているのに気がついてもらえない寧々のほうが可愛げがある。
成長なら主任にも牧野君にも変化が無い。
主任は自分からダンジョンに行こうとしてるのに成長・自覚が全く無い。(少しでもそれがあれば可愛げが出てくるから印象も変わる)
牧野は過去の回想はあるものの会社員ということもあり修行編出しにくいし、設定として本人が非常に慎重なため命の危機に陥ることも無いため「うおぉぉぉ!!」みたいな場面も出しにくい。勿論これは主任を活用することにより解消可能な問題ですが。
ダンジョンを全面に出すなら少々ダンジョン自体の描写や戦闘場面、モンスターの描写が足りないと思いました。しかし主任がいることによりモンスターの説明は行われているとも思いました。
また始めの段階でそれぞれの「理由」が明かされないため読んでいてモヤモヤすることも。
恋愛ならばなぜ主任・寧々は牧野を?
成長ならばなぜ主任はダンジョンに潜り始めたのか、なぜプロとも知らないのに牧野と潜り始めたのか?
ダンジョンは少しずつ明かされているため特筆無し
根本の理由が明かされればキャラクターの心情を読者として想像あるいは読み取り易くなります。
世界の設定は少しずつ明かしていってもそれは今まで気にされなかった・謎だったで済むことが出来やすいですが、キャラクターの行動の始まりを隠されると読者として「なんで?」となりモヤモヤしやすくなります。
まだ思ったことはありますがザッと初期の段階で読みにくいなと思った点はこんな感じでした。
普通なら読みにくければ読むのを止めて次の作品を探しに行くのですが…(;・ω・)
この作品…それを差し引いても面白いんです‼
色々書きましたが
全体の1/4ほどしか読んでいないためとりあえずここまでとします。
読みきったら書き換えます
作者さんへ
多分、初期主任は思っているより嫌われてます。レビュー感想に嫌った人は書くのもめんどくさいでしょうから。
好きな作品には労力をかけても、もう読まないと決めた作品に労力をかける人は少ないですよね?