空の数ほど君と生きたい

@natsuzora

プロローグ

(あおね、あおね、ーーにまたあいにくるから)


(そのときはね、ーーとまたこようね)


(あおと、ーーの、ずっとずっとの、やくそく)




この曲、もう飽きた。

碧は、電車に揺られながらスマートフォンに表示されている曲を切り、次の曲を流す。その曲は住んでいた街によく流れていた、女性の化粧品CMのBGMだ。


(もうこの曲も当たり前じゃなくなるんだなぁ)


ぼんやりと、先ほどまでは車窓から見えていた高々と建つビルを脳内に描く。



羽ヶ原 碧、高校3年を迎える4月1日にド田舎と言われる場所に佇む晴ヶ丘高等学校に転校します。

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