筆者が登場人物たちをとことん♡愛♡している。

ラスト・ライブまで読了した感想です。本編を読んだ時も少し思ったのですが、キャラクターの造形が本当にしっかりしていて、それがエピソードとがっちり噛み合い、エピソードを読み進めるほどに、各キャラクターが深みを増し、愛着が湧いてきます。そしてキャラクター小説と言ってしまうには脚本があまりにもしっかりしており、恐らく両方の相乗効果で、この一連の作品世界がとてつもなく魅力的になっているのでしょう。短時間でこれだけ(繰り返しになりますが)しっかりしたものを書ける実力には感心させられます。僕には真似ができません。
そしてここも見逃せないところかと思われますが、作家としての十五さんの圧倒的善人スタンス。十五さんも人間ですから暗黒面も持ち合わせていることと思われますが、作品を書く上での正しさのスタンスにブレがありません。本当に眩しい世界観をお持ちになっている……これほどまっとうな人間、まっとうな物語を、真っ直ぐに書く人は珍しい。そこが魅力であり武器であり、同時に弱点にもなるのかもしれません。別の作品では別の顔を見せているのかな?
とにかく続きを読むのが楽しみです。

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