第5集 仙台市営地下鉄

「仙台市営地下鉄」



休日の朝の空気はいいもんだバスプールに聞こえるハングル語



近づくとビョワンとエスカレーターはオレ一人のため全段うごく



ながいながいエスカレーターに運ばれて死んだ直後のような気持ちだ



才能と努力みたいなことかなあエスカレーターを走る革靴



父親は子を抱き上げて地下鉄のレール二本をよくよく見せる



親切ということにしておきましょう監視カメラが変に大きい



人形であってもわからないような運転手のいる列車へと乗る



駆け込みで乗ろうとしたが間に合わぬ人の顔見る加速しながら



CGの涙ぼちょぼちょ落ちているLOTO6の吊り広告に



つり革に頭ぶつけて立ち上がり男は冬の駅に降り立つ

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