第2話 受験

この作品は作者の思いが吐露されています。殺人や自殺といった描写がありますがそれらの行為を推奨する意図はありません。また殺人、薬物はれっきとした犯罪です。警察に駆け込みなさい。

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今日は講座があった。講師の人はこう言った。

「大学受験前が人生で一番辛く、また一番勉強する時だ」「いい企業に入って金をたくさんもらうために頑張れ!」「この時失敗すればろくな未来が残っていないぞ!何もなし得ないんだ!」

とまあ講師らしかなることを言う人だが…それはともかく僕には疑問がある。まず彼の話では良い人生を送るかロクでもない人生を送るかしか未来がないように聞こえる。まあ真理だろう。しかしロクでもない人生では果たして何もなし得ないのか?否、お金に困り、強盗殺人し、ニュースに出る人は「人を殺す」と言うことをなし得ているじゃないか。

これはまあ悪いことだろう。一般的には、ね。でも世間に残ることをなし得てることにはかわらない。


突然だけど僕の話を聞いて欲しい。僕は知り合いを1人交通事故で亡くしている。実はこの交通事故、結構有名だったりする。(どうでもいいけど)こんな時被害者の友達や家族はこう言うだろう。

「「「彼はいい人だったのに」」」「「「死ぬ理由なんて一つもないのに」」」

しかし僕は違った。小学生くらいから「死」を身近に感じていた僕は「この犯人は自分を犠牲にしてまで人間とか言う地球をいじめてる生き物を殺したんだ!」今ならはっきり言えるが僕は異常だった。

話を戻そう。


この講師の話では生きること以外言われていなかった。辛い人生を送るか"良い"人生を送るか。辛い人生は給料の良い職につけず中途半端な人生を送ることだろうが果たして"良い"人生は辛くないのか。講師は「大学受験前が一番辛い」と言った。そして給料の良い仕事は大抵辛いはずである。仕事に追われ、お金も使い道がない。


人間は車を使い、ゴミを出し、肉を食っている。少数がそう言う生活をするなら地球をどうも感じないだろう。それこそ暖簾に腕押しのようなものだ。しかしそれをたくさんの人間がやっている。暖簾に体当たりして引っ張っているんだ。地球も辛かろう。


これもひとえに人間が増えすぎたことが原因だろう。この大量にいる人間には生きる価値がないのではないか、と思うのだ。人が人のためにすることはあれどそれ以外に対して無条件にすることはないだろう。ならば人という種が死ねば、あるいは少なくなれば地球は、人間以外の生物は利益しかないはずだ。もちろんペットなどは別だろうが、彼らは人間に使役されてしまった。哀れだが人間と同じ道を辿ってもらうしかないだろう。


今世界中で起きている問題は人間のせいだ。人間という種が増えすぎたから問題なんだ。人間は人間以外の種が増えすぎると殺す。でも人間が増えても誰にも殺してもらえない。哀れじゃないか。だったら「殺人」を犯す犯罪者が大量虐殺し、国がそれを死罪とする。これが正当化されることはないだろうが地球にとってはうれしいのではないか。

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