ひどい時には一日のうちに何度もリセットしてしまう記憶。頼れるものは自身が書き残してきたメモ書きだけ。かつての友を、頼れるはずの仲間を、そして自分自身でさえも信じきることのできない孤独。何も望まない勇者は、けれどもその力故、様々な者の思惑により舞台へと昇らされる。はたして彼の忘れた過去には何があったのか?忘れられた記憶という明確な謎を前に、読者は練りこまれた異世界へと惹きこまれていきます。自分とは何か、読むものに問いかける一作。おすすめです。
かぎりなく主人公の目線に近づいた物語で、一話ごとに記憶を失っていく元勇者に乗っ取りながら、いまどんな状況なんだろう、誰がどういう思惑を持って動いているんだろうといった考えが読んでる最中常にあって、とてもドキドキハラハラさせられました。ミスリードを何度もさせることのできる設定と、その中でのキャラクターがしっかりと立っていて素晴らしい物語だと思いました。面白いお話をありがとうございます。
記憶障害を抱えた主人公が、様々な謎を相手にして孤独な戦いを繰り広げる物語です。とにかく記憶障害の結果、何が虚で、何が実なのか、主人公は定かならぬ状況に追いやられる事が多く、そして周囲の人々が真に何者であるのか、その真実を把握出来ません。その為、主人公は不信と不安に苦しみ続ける事になり、とてもスリリングな物語を展開させていきます。ダークファンタジーとミステリーが好きな方なら、はまる事間違いないでしょう。お薦めです!
あらすじに惹かれ、読み進めるうちに物語に惹かれ、何時の間にか作中の光景が頭の中で動いていました。投稿されている所まで一気に読めました。凄く面白いです。物語は、まだまだ2転3転ありそうで、早く続きが読みたくなる作品です!
数分前、あるいは1日前までの出来事がスッポリと記憶が抜けてしまう勇者、魔王を倒した、という所から始まるわけだがどこからどこまで信用できるかわからない怖さがある。ファンタジーは苦手ですが面白いです!