あとがき
どうも、作者のタカテンです。
このたびは『ぱらいそ~逆襲するゲームショップ!~』を読んでいただき、ありがとうございました。
こうしてこの物語を無事完結させることが出来たのも、ひとえに読者の皆様の存在が大きいです。
好き勝手に書きたい物語を綴っているだけの自分ですが、それでもPVが増えたり、応援のハートマークがついたり、メッセージを貰ったりすると嬉しくて「頑張ろう」って気になるものです。本当に励みになりました。あとは星とレビューをくれたら最高だ(ぁ
で、今回のあとがきですが、やはり語るべきことはアレではないかと思います。
そう、およそ3ヶ月ほどにも及ぶ長期休載の件です。
そもそも今作は前作である『ぱらいそ~戦うゲームショップ!~』の第二部として書かれていたものに修正&加筆した作品です。
で、その第二部が10/17の更新で突然止まってしまった。
今作で言うと第二十二話、丁度『ぱらいそクエスト』が配信されたばかりのところですね。
まさにこれから逆襲が始まるぞってところで、自分自身も書いていてとても楽しかったのですが、何故ここで止まってしまったのか。
理由のひとつとして近況ノートにも書いたように、第二回カクヨムコンテストの為に新作を書くことにしたからです。
二作を同時に書きわけるなんて器用なことは出来ないので、まずはそちらに専念するための中断でした。
そしてもうひとつの理由として、その時点で今作の終わり方が見えていなかったことが挙げられます。
もちろん、執筆前にはある程度こういう終わり方にしようって考えてはいます。
でも、『ぱらいそクエスト』でマックロソフトと手を組み、ネット通販大手をカモにするわ、メーカーのダウンロード重視路線を覆させるわ、課金をゲームのクラウドファンディングにするわと執筆しながらアイデアが固まるにつれて「あれ、これって美織、無敵モードじゃね? こんな話にどうやってオチをつけるんだ?」と悩んでしまいました。
結局、あれやこれやと考え、改めて自分でも『ぱらいそ』を読み直したりして、ようやく今の結末が見えてきました。
今作は逆襲がテーマですが、少し、いや、かなりやりすぎたせいか、本来目指すべきところがかえって見えなくなっていたようです。
いやいや、初心に戻れてよかったね、うんうん。
それにしても、本当に今回はやりすぎてしまいました。
前作はまだ多少現実味があったと思うのですが、今作はほとんどファンタジーの域に達しているのではないかと思います。
ただ、とある人が今作を読んで「これぐらいやらないと、ゲームショップはもう生き残れないんだと感じた」と言ってくれたように、自分も「ここまでしたらゲームショップは復活できるんじゃないか?」と結構真面目に考えて書いてます(ファンタジーですが。頭ぷわぷわーおですが)。
作中では結局このセリフは削りましたが、
「トレカとかフィギュアとか、副商材に頼った経営ではダメなの。メイン商材であるゲームを、昔みたいに売れなくなってしまったゲームを、今こそどうやって売っていくのか、それを真剣に考えなきゃダメなのよ!」
と美織が言うように、ゲームショップがゲームショップとしてこれから生き残るには、これを考えて実行していくしかありません。
僕はもうゲームショップの店長を引退した身であり、今作では妄想を暴走させて書き上げてしまいましたが、もし今作を読んでくれた方の中にゲームショップに勤める方がおられましたら、どうかお願いです、どうやったらゲームが売れるようになるかをもう一度考えてみてください。
もう何度も考えたとは思いますが、どうか諦めないで。きっと何か手があると信じ、ちょっとしたことでもいいから実行に移してみてください。それがゲームショップの逆襲に繋がると信じています。
と、なんだか妙にしんみりした話になってしまいました。
本当は「今作はフィクションだよー。モデルとなった企業とか、人物とかいないよー」とか「マ〇クロソフトに肩入れしたのは別にそのメーカーのファンでもなんでもなく、ただ他の二社と比べて店長時代に嫌な想いをしなかったから。というか、ぶっちゃけマ〇クロソフトって空気だったから」とか、そんな話をしようと思っていたのになぁ。いかんいかん。
では最後に、今後の『ぱらいそ』シリーズについて宣伝をば。
『ぱらいそ』シリーズは司の高校入学から卒業までの三年間の物語を予定しております。
ですので、次の第三部(タイトル未定)の構想があります。
今作は司を差し置いて美織が主人公だったのですが、第三部は前半はスタッフみんなが主人公、後半は司と美織が主人公の話にする予定です。
ただ、まだ執筆には入っていません。今はまだ構想を組み立てているところです(と言いつつ、大抵は執筆中にプロットがころころ変わるのですが←それはもはやプロットではない)。
まぁ、今年の夏ぐらいに連載開始できたらいいなぁと思っているので、気長に待っていてください。お願いします。
その代わりと言っては何ですが、四月の「働くヒトコンテスト」に『ぱらいそ』のあるキャラクターを主人公に据えたスピンオフ小説を書くつもりです。
いやー、これがね、正直言ってカクヨム運営からしたら「違う! そうじゃない! なんで普段はゲームショップ物という今回のコンテストに相応しいものを書いているくせに、どうして今回はこんなのを出してきたんだ?」っていうシロモノなんですけど、だって仕方ないじゃないか、思いついてしまったんだもの!
それに見たかい、「働くヒトコンテスト」の作品形式を。
なんと文字数が十六万文字以下なんだぜ? そんなの、がっちり書こうと思っている『ぱらいそ第三部』では無理に決まっているじゃないか(決まっているじゃないか、じゃない!
てことで、本編ではなくて、スピンオフなのです。
まぁ、これもまだ全然手をつけてないので、本当に書きあがるのかどうか不安ではありますが、どうかこちらも楽しみにしておいてくれると嬉しいです。
それでは長々と失礼いたしました。
最後までお付き合いくださった皆様に心から感謝を。ありがとうございました!
ぱらいそ~逆襲するゲームショップ!~ タカテン @takaten
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