遠い昔にこんな光景があったような・・・と思わせてくれる小説。とってもしゃれた男女の会話がドラマを盛り上げていますね~
隣に座っていいですか?の問いかけにyesと答えた時点でもう10%私はあなたに恋するかも…の期待度が上昇相手の話しかけにこたえたことでもう10%後の5%はお酒に酔ったかどうか
なんか…すいません。いや…ほんと…スイマセン。いい口説き文句ですね…。一言だけいいですか?紹介文に釣られました。
映画の「カサブランカ」を思い出しました。「君の瞳に乾杯!」でしたよね。この後の展開が気になるところです。できれば続編をお願いします。
大人の雰囲気たっぷりに、会話の応酬と、心の機微が描かれる短編。読んだ瞬間から薄暗いバーにいるような気分になれるところは、さすがな感じです。短編はやはり雰囲気と余韻を楽しみたいもの、この短編には日常でありながら、わずかにずれた非日常の雰囲気がよく出ています。
バーのカウンターで、ひとりカクテルをかたむける女性。そこへ現れたのは見知らぬ若い男性であった。二人の会話が心地良いです。駆け引き、なのでしょうけど、さらりと投げられた言葉にさらりと返す。大人のムードあふれる素敵な時間。相手の気を引こうと、ややもすると下世話な話題を口にしがちですが、こんなお洒落な会話ができる男女っていいですねえ。街の喧騒とは別次元の、クドキバトルが静かに始まります。短編の名手が、大人のためのラブ・カクテルを一杯、カウンターに差し出してくれました。
ちょっと恋に手慣れた彼女がショットバーで出会った男と新しい恋を始めるかも? 彼は天邪鬼な彼女の心をつかまえることはできるのかな?