子供の頃に『僕が創った最強のキャラクター』というものを妄想したことはないだろうか。
皆、一度や二度とくらいは、思い出すと恥ずかしくて身悶えるような自分だけのキャラクターを創ったことがあるはずだ。
主人公の新堂新は、子供の頃に自分だけの可愛いくて最強のヒロインを創り上げ、ただひたすらに妄想し、妄想し、妄想しーーーーそしてある日突然、そのヒロインが新を愛し愛されるためにやって来た、現実に。
読んでいくと、自分が生み出した物語やそのキャラクターが世界図書館に登録されてないかなぁ、とウキウキする。自分が書いた物語を嫌いになんてならないよ、大切な大切な黒歴史だから……。