「冴城くん。私と一緒に、同人誌を作りましょう」と、織枝静葉に持ち掛けられた冴城侑也。
『ラブトゥインクル』の同人誌を作り、間もなく開催される、同人誌即売会に参加するのだと言う。
高校生活もある。それに、同人誌は、読むのが専門で、作るなんて考えた事もない。
オフセットのいろはも知らない。それに、画力は、ちょっとばかし残念である。
織枝は、真面目だが、可愛い。恥ずかしいが、その瞳には、参っている。ちょいと私服も好みかも知れない。
そんな事は、言っていられない。入稿迄時間が足りない。
「同好の士」である二人は、同人誌は薄いけど、情熱は誰にも負けずに、大好きな世界を描くんだ!
がんばってください。
ぺこり_(._.)_
「同人誌を作らない?」
隠れ百合オタクの主人公はクラスメイトの少女にそう唐突に声をかけられた。
そこから『同士』による『健全な同人誌制作』が始まって――
地味だけと実は、というヒロインに魅力を感じます。
また同人誌制作までの過程が丁寧に書いてあり、絵を描くツールってこんな風なものがあるんだ、と知識も広がりました。
ラブコメ、なのですが、恋への関係がゆるゆると進んでいくので、じれったさも感じながら読んでいます。
また文章が非常に読みやすいので、文字数が決して少な目ではないのにさくさくとつい先を見たくなる小説です。
オススメです
創作系ラブコメもの。
同人誌には詳しくないですが、作り方や参加の仕方など同人誌ならではの小ネタが多く盛り込まれており、知識を得ながら読み進めることができる作品です。ラブコメとしても王道系であり、読むのが楽しい、そんな内容でした。ヒロインが結構大胆ですね。同人誌を作るのにそこまでするとは……(ネタバレのため自重)。
これから同人誌を通してどのように二人の関係性が変化していくのか、非常に気になるところです。連載中とのことなので星は二つにしますが、今後の展開に期待したいです。ではまた話数が増えたときにお邪魔します。
1/29追記:完結おめでとうございます。同人誌を通じて距離を縮める二人。思わず「爆発しろ!」と叫びたくなるラブコメでした。星追加しておきます。
個人的にはお姉ちゃんが好きです。最後で明かされる秘密、まさかの〇〇だったとは……。
まず興味を引いたのは主人公とヒロインの出会いから物語の中軸における同人誌作成の描写に至るまで丁寧に描かれていることです。
読み手の脳内補完にまかせたり、知識がないと何を言っているのかわからない小説も多々あるなか、この作品はそれらをきちんと説明されておられこのようなジャンルが初めての方でも安心して読めます。
とても丁寧に描かれておられるので、現時点では物語としては起承転結の承の段階なのですが、一つの山場を越えたあたりで大化けすること間違いないと感じさせられる内容でした!!
現在のストーリーが一段落終えたあたりで改めてレビューを書かせていただきたいです!
同人誌には携わったことがないものの、アニメ好きという共通の趣味を通して異性と交際することは、サブカルファンならば誰しも経験があるのではないでしょうか。
同じ趣味嗜好だから気が合い、行動を共にするうち、打ち解け合って両想いになる……うん、全く自然なことです。一般的にも珍しいことではありません。
アニメの二次創作なんていうグレーなものを題材にしているのが引っかかる人も居るでしょうけど、まぁ著作権云々のモラルについてはこの際、棚上げしちゃいましょう(この先作中で触れるかも知れませんが)。
オタクな男女が同人活動する以上、常に一緒に居るのを怪しまれないために恋人を装うのも厭わない……ヒロインちゃんの変に堂々とした言動がおかしみを覚えます。
あ、僕は地味な子も全然オッケーなんでこんなヒロインに誘われたら二つ返事で承諾しますけどね!
作中に出てくるアニメ作品も、現実にある作品のパロディだったりしてクスリと出来るのも読みどころです。