どんな時代でも、プレゼントはきっと届く

女子の生き方はお家や男性次第、恋愛をする方が異質、貧乳が文字通りステータス……価値観が21世紀とは全く異なる、20世紀前半の華やかな大正時代。それでも、誰かを想い続ける純真さやずっと共にいる人を大事に感じる心、そして良き仲間を応援する友情は、どんな時でも変わらないものかもしれません。そして、それは明治末期以降日本でも本格化したと言う、12月最大のイベントも。

尊敬の心が恋心へと変わる中、その思いに振り回されつつも一途に頑張る主人公が迎えた結末は、きっとこの時代でも良い子の元にやってくる、サンタクロースの素敵なプレゼントだったのかもしれません。
大正時代の風習や考えの分かりやすい解説も楽しい、クリスマスを暖かく彩る素敵な恋愛作品です。

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