古き良き時代の影を、諜報員が駆ける

物語の舞台は、歴史の暗雲がじわじわと迫り来る昭和10年代。
新旧様々な文化が入り乱れる中、闇で動く陰謀の阻止や、普通の人では行えない様々な任務を遂行する諜報員たち。その中でも冷静沈着、どんな裏も見抜く凄腕の諜報員こそが、主人公の明智湖太郎。しかし、彼には「女性の扱いが苦手」と言う弱点があり……?

古き良き、という言葉がぴったりな時代描写の丁寧さもさる事ながら、冷酷そうに見えて裏では意外と飄々とした所もある明智を始めとした個性の塊な諜報員たち、彼を振り回す様々なヒロインたちが織り成す物語は、時にクールに、時に愉快に、先が全く読めないスリルも交えた展開となっています。

今回の彼の任務は何か、今度の女性の扱いの方は大丈夫なのか……昭和浪漫を独特の色彩で描く物語です。

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