境界線の焦り

m.you

第1話

私が立ち止まっている間周りに抜かされた。

いや、立ち止ってはいない。

周りよりも物凄く遅いスピードで進んでいた。


同じ夢を抱えていた。

私と同い年なのに夢を叶えた。

私は、、夢を親に反対されたから、お小遣いを貯めて夢を叶える事にした。


けれど、焦りは増すばかり。

自分で落ち着きをなだめているが、悪化。

夢を叶えた子に言ってみた。

「親に同じ夢を反対されててさ、、」

「そっか、、自分のペースでやればいいんじゃない?がんばって!」と。



焦りが増している時に言われたら、

──優越感があるんだろうな。私を踏み台にして。


相手がそう思っていなくても思ってしまう。



「がんばって」

無責任な言葉だと思う。

私は頑張っている、私よりも早く夢を叶えた人に「頑張って」など、苛つくだけだ。

上から目線に聞こえた。


それでも、友達だから「うん!ありがとう、頑張るよ、気にしないでね。」


心とは裏腹の事を言った。

それが私。

それが嘘。

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