概要
古都と近未来を繋ぐ。
ほんの少し未来のお話です。
ネット社会はまだそれほど歴史を積み重ねていません。
では、未来はどうでしょうか?
多くのSF小説が書かれています。
そんなSFにチャレンジしてみました。
ネット社会はまだそれほど歴史を積み重ねていません。
では、未来はどうでしょうか?
多くのSF小説が書かれています。
そんなSFにチャレンジしてみました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!先端技術は人を補完するのか、隷属させるのか
未来の生活の一場面から、物語は始まります。
そこには、人の行動を補助し誘導し記録し、管理するAIのようなシステムが描かれています。
このシステムと人々は違和感なく溶けこみ、快適な生活を営んでいるようです。
────ここで紹介を終わります。
あとは読まれる方が御自分で確認して下さい。
空想科学小説に相応しい結末が見られるはずです。
この物語は、人間が人間以外の知性。
それも遥かに人知を超えた機構を用いた際に起こり得る感覚を描いています。
ある種の文化変容の物語であるとも捉えられるでしょう。
来たるべき未来のあり方を描いた物語を求めている方は、本作を御一読される価値があります。 - ★★★ Excellent!!!第三者から楽園を見ると言う行為
題名にあります「たなごころ」と言う単語は、漢字で表すと「掌」、本編でも触れられていますがお釈迦様の掌(てのひら)と同じものになるそうです。
その中で暴れん坊の猿が衝撃的な事実を知る事になった、と言う物語がありますが、それを知る前はずっとその猿は自らを誰にも負けない存在だと思っていました。ですが、彼は単に「たなごころ」と言う言葉の持つもう1つの意味のごとく、お釈迦様には手も足も出ない結末を迎えました。
今回の作品で描かれている「読者」と言う視点だからこそその歪さが浮き彫りになるのですが、登場人物は皆それがごく普通、自らの考えだと認識している……果たしてこれは楽園なのかどうか、それは「たなご…続きを読む