第2話お昼ごはん

はい、じゃあここまでねー

先生が何となく終わりの合図をしたみたいだ

まぁ、ゲームしてたからここまでがどこまでなのかはわからないのだけど。


やっとお昼ごはんだあ

「くろー」

その声に黒井が気付いて三宅の方を見る。

コテンと首を傾げている、状況把握の為に時間を見てお昼ご飯なのを気づきコンビニの袋を持ってふらふらとこっちに来た。

「寝てたの?」

「んゃ、英語してた」

さっきの授業は数学だったような気がするけど…?まぁいいか


コンビニ袋から500mlパックのミルクティーをちゅーちゅー吸いながらボーッとしている黒井

「どうしたの」

「んー、メロンパンを食べるか迷ってる」

「食べなさい」

黒井はほっといたら1日をミルクティーだけで過ごす事が多く、本人曰く お腹減らないから大丈夫 だそうだ

少し考えたあと、メロンパンを出して食べ始めた。

両手でモクモクと食べている姿はリスのようだ。美味しいのか軽く目を細め幸せそうにたべている

「おいしいのw」

「メロンパンすきだから」

「口角あがってますよお嬢さん」

「メロンパンすきだから」


夢中に食べているせいか

いつもボロボロとカスをこぼす黒井。

「ほら、またこぼしてー」

「違うの、鳥に餌をあげようと思って」

ここは校内である。

言い訳が苦しいなぁと思いながら黒井のほっぺたについたカスを取って食べる

驚いた顔して止まる黒井。

「どした?」

「いや、なんでもない」

そう言ってさっきと違いメロンパンをちぎって口に運ぶ黒井。

そうそう、最初からそう食べなさい

と思いながら軽く笑う

なんだよって顔でこっちを見てくる黒井

何でもないよってお手上げ状態を見せて首を振る

ふんっとまたメロンパンを食べ始める

可愛いなぁと思いながら自分もご飯を食べる

次の授業だるいなぁと思いながら。



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猫ものがたり @Hatuki

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