概要
近所に潜む不思議の国のアリス的現象 和菓子細工のスイーツドールとの恋
冬休み初日の朝、恋文町のアパートに一人で住む高校生の金沢時夫は、普段あまり知らない恋文町を散策する事にした。「薔薇喫茶」の店員・石川うさぎ(ウー)や、漢方薬局「半町半街」の店主代理・古城ありすといった少女との出会いを経て、時夫はさらに和菓子屋の「菓匠白彩」で働く色白の少女・白井雪絵と出会う。雪絵は、一年前の大地震の際に亡くなった伊都川みさえに生き写しだった。
白彩店長から雪絵が不当な扱いを受けている事を感じた時夫は、彼女を店から救い出した。しかし雪絵には秘密があった。雪絵は、この店の和菓子の菓子細工で出来たスイーツドールだったのである。砂糖人間や茸人間と、畳み掛けるように襲い掛かる不思議現象の数々に、古城ありすは時夫に言った。伏木市と有栖市が合併し「伏木有栖市」が誕生して以来、この市では
白彩店長から雪絵が不当な扱いを受けている事を感じた時夫は、彼女を店から救い出した。しかし雪絵には秘密があった。雪絵は、この店の和菓子の菓子細工で出来たスイーツドールだったのである。砂糖人間や茸人間と、畳み掛けるように襲い掛かる不思議現象の数々に、古城ありすは時夫に言った。伏木市と有栖市が合併し「伏木有栖市」が誕生して以来、この市では