霧中

祭囃子は疾うに聞こえなくなっていた。


片手で足りる程の自尊心に劣らず、濃い霧が募っていく。

いっそ総てを消そうとしたが、一度残したものは二度と消せないと気が付いた。


足掻いてみようと思った。


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雑記 葉月 秋 @hatsuki88

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