雑記
葉月 秋
変わらぬ日々
人間五十年なんて聞こえの良い言葉があったものの、現在は何処か遠くに去ってしまった。一生は儚いかと問われれば、そうとも感じられない。
人間の寿命は短いようで長い。常に気を張り過ごしていれば短くも感じられるだろう。しかし、人間の身体はそう上手くは出来ていない。休息は必要だし、余りに忙しなく生きていれば精神よりも先に身体の方が動かなくなる。
所謂、アラサーなる年齢に近づいてきた。この年齢になると、人生の未来、とでも言うのか、自分の後先がある程度分かってしまう。今更、多少のことでは何か大きな変化は起こるまい。病気や事故となれば話は別だが、良い方向に傾く展開はそう簡単には訪れない。今迄だってそうだったのだから。
これからも変わらず、毎日同じことの繰り返し。生きるために働き、働くために生きる。そんな普通で当たり前な日々が、僕を生き辛く感じさせる。
いっそ何処かに逃げようか、否、自分が逃げることで他者に迷惑をかけてはならない。では、他者に迷惑をかけない為に生きる?そもそも生きるとは自分の為ではないのか。いつの間に、他者の為に生きるようになってしまったのか。
今日も、変わらぬ日々を、生きている。
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