凡人のわたくしのオツムで彼の非凡なアホ才能をどのように表現してレビューしたら良いかわからないが。誰もが羨むパーフェクトヒューマンたる彼のことを、多くの人が認識してくれたら良い。ただそれだけのことである。
流れるような文章は読みやすい以外のなにものでもないが、本人の本人による本人のための最高にクールなストーリーが、絶妙なウザさとアホさと愛らしさを提供してくれるんだぜぇ、だぜぇ。くせになる口調はくせが強いが、同時にくせぇ部屋の住人が世界の主人公なので良しとするぴょ〜ん。
ゴチャゴチャレビューを読むより百聞は一見に如かず。彼の天才っぷりをご覧あれ。グフッグフッ
高尾つばきワールドが弾けまくる、強烈に突き抜けた名作です。
異常にも近い能力と知性をごく平凡なことのように語り、この上なく奇抜な行為を自信を持って行う。主人公の一挙手一投足から、尋常でない天才の匂いがプンプンと漂います。うん、この人からだったら、NASAもアドバイスが欲しいでしょうね!(笑)
そして、自分の行いを全てプラスに捉え、悩まず、後悔しない。その突き抜けた前向きさ。これがなければ、今の主人公にはなっていないはず…!?(笑)
この作品の面白さは、ここで簡単に語れるスケールのものではありません。詳しくは、作品の中へどっぷりと浸りながら…ぜひ心ゆくまで味わってください。
我が盟友、つばきさんの気合いがこもった一作かと思われます。
まずタイトルが秀逸で、まさにこの登場人物は面妖としか言い表せないくらいに面妖です。
そこがすごくおもしろい。
そして、おもしろく見せている著者様の腕前もまた、素晴らしいと思います。
とんでもなく面妖な登場人物が出てきたら、普通は読み手の理解が追い付かないものだと思うんですよ。
でもこの作品は違います。読み手がきちんと追い付けるようになっていて、追い付くとまた突き放される、これの繰り返しなんですよね。
そして気がついたときには、どっぷりのめりこんでいるんです。その登場人物が面妖なのにいとおしくなっていて、ああヤられたーって思っちゃうんです。
クセがあるけど愛されるキャラをぜひ読みたいという方には、まさにおすすめの作品です!
そして僕はこれから『アイドル志望は時給戦士』を読んでみようと思います!
ちょっと何を言ってるのかわからないタイトルですが、本文を読んでいただけると、膝を叩いていただけるのではと。
この作品「魔陣幻戯」という作品のスピンオフだそうですが、本編は未読です。そこに登場するキャラクターの物語ということですが、この短編を読むだけでも、本編を読むのが楽しみになる、そんなテンションの高い作品になっております。
相変わらずのスムーズな文章運び、それこそ理解不能な天才キャラクターを想像する力、そこから紡ぎだされる荒唐無稽な物語、それらが力業ともいえるストーリーテリングにより、しっかりと読ませる物語になっています。
作者様の作品にまた新しい仲間が増えた。そんな感じがしました。
この調子でキャラクタが増えていき、得体のしれない梁山泊のようになっていくのでしょうか?
同作者のSF小説『魔陣幻戯』の外伝。
アイドル狂いのマッドサイエンティスト(?)が、いかにしてアイドル好きになったのか…という過去編なのですが、これがまたなかなかどうして、約8千文字の中に込められたユーモアセンスと確かな教養が垣間見えます。
ちょっとネジの外れたお馬鹿な自分語り、と思いきや、化学薬品の名称や高級レストランのフルコースメニューがすらすらっと出て来るなど、下地となる素養がしっかり作品を支えており、読み進めるのが心地良いのです。
何も知らずにただ笑い話を書いている人と、地力を備え持った上でコメディを書いている作家との、明らかな違いを感じました。
外伝作品なので初見には厳しいかなと判断し、苦渋の星2つとしますが、この短編から『魔陣幻戯』本編へ進んでも違和感なく入って行けるので、ぜひそちらも合わせて読んでもらいたいです。
タマサブ~!
(歓喜と嫌悪が混ざった声音で叫んでおります)
作者様の本格的アクション小説(ただしキャラ濃すぎ)『魔陣幻戯~アイドルは時給戦士』で魔奏衆らと戦う正義のヒーロー、タマサブの痛快な一人語りで展開する作品です。
「キモイ」だなんて下劣な言葉で切り捨てられない魅力をもつ男、それがタマサブ。
常軌を逸した頭脳と限定的嗅覚、味覚、外見、そして超論理的思考を兼ね備えた彼だからこそ、世界の危機を救うという常人では担えない重責をいとも簡単に背負ってしまえるのです。
本作品で彼の魅力に少しでも気づいてしまったアナタ、どうぞ本編『魔陣幻戯』スピンオフ『千年魍魎』で彼の活躍に触れてみてください。
「タマサブ~!」と生暖かい声援を送りたくなるはずですから!