未来。すべてが管理される都市での、一人の人間の死。都市は、最後に残された自然――肉体までも、完璧に管理していた。近未来SFの設定で「死」を文学的に描くことに成功している短編小説。
黒澤伊織です。旧ペンネームは山野ねこ。出版するときに、なんか作品とそぐわない名前だったので、重めの名前に変えました。 作風としては、社会派の小説が多いです。…
全ての命は循環する、1つの命が消えてもそれは別の命が生きていく糧となる……地球の生態系はそのような形で成り立っている、と言うのはテレビや雑誌などで何度も目にします。それを人間生活に当てはめてみると……続きを読む
重苦しい雰囲気で始まり、最後まで死の観点からは変わらない。非常に読みやすく、死とは何だろうと改めて考えさせられました。体内に金属物を埋め込むという世界はすでにありますが、なぜそこまでしなくて…続きを読む
ハードなSFもの。遺体は資源として再利用される、というアイデアが素晴らしいですね。今の社会では倫理観的に難しいかと思いますが、実際に遺体というものを考えたときに、再利用できる箇所はあるのではない…続きを読む
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