第40話 最終話 最後に

 まずは、ここまでお読み下さり有り難う御座います。私自身も、ここまで長く連載するとは思ってもみませんでした。


 紅茶とは不思議なものです。


 コーヒーほど自己主張をせず、炭酸飲料水のように刺激的でもなく、ソッと傍らに寄り添う。まるで執事のような存在です。


 時に高級感を演出し、時に別れの思い出を反芻させ、時にホッとする心の落ち着きを取り戻させる。そんな飲料です。


 フォーマルにもカジュアルにも飲め、汎用性の利くアイテムです。


 そんな紅茶をもっと身近に感じて欲しくて、筆を取った次第です。





 ここに書かれている事は、紅茶という存在のごく一部です。


 成分で言えば、カフェイン・テアフラビン・エピガロカテキンガレートなど、科学的な解説が必要になります。


 飲み方で言えば、昔はソーサーにわざとこぼしてからすすって飲んでいたとか、テイスティングの時は音を立てて口の中に霧状にして味わうとか、様々なものがあります。


 ティーカップを作る陶磁器メーカーで言えば、マイセン・ヘレンド・ロイヤルクラウンダービー・スポード・ロイヤルコペンハーゲンなどなど、枚挙に暇がありません。






 是非、深奥なる紅茶の世界に、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。その助けになれば、このコラムも価値が出るというもの。


 まずは、手近な所から。スーパーに立ち寄って紅茶コーナーを覗き、お手頃なティーバッグを購入する所から始めてみて下さい。


 そのティーバッグを淹れられるようになったら、アイスティーやアレンジに挑戦して、その次に茶葉に手を出してみて下さい。何ごとも段階を踏んでから。





 それでは最後に一言。

「でもなぁ、お茶は広くて深いぞ!」

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紅茶というモノについてのコラム 皇 将 @koutya-snowview

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