第39話 改めて、紅茶の淹れ方を詳しく

 今回のお話ですが、基本に立ち返って、ベーシックな紅茶の淹れ方を、かなり詳細に語ろうかと思います。私の淹れ方になりますが、参考になって頂けると幸いです。


 一応、旦那さまや奥さまに淹れる事を前提で、書いております。お相手の方にご馳走するつもりで淹れて下さい。いわゆる『tea for two』というものです。


 用意する器具は、

ヤカン・ティーポットがふたつ・ティーカップがふたつ・ティースプーン(コーヒースプーンよりも一回り大きいです)・キッチンタイマー(スマホのタイマーでも砂時計でもO.K.)・茶漉ちゃこし・保温用ティーコゼーか無ければタオル・茶殻を受ける三角コーナー&水切りネット


 それでは、箇条書きで。


1、ヤカンに水道水を勢い良く流し込み、火にかけます


2、100円硬貨程度の泡が沸き立ってきたら、沸騰した証拠。(カルキの匂いが気になる場合は、ここでさらに1分沸騰させたままにします) 火を止めます。


3、ポットとカップに少しずつ熱湯を注ぎ、それぞれを揺すって温めます。


4、ひとつのポットの熱湯をもう片方のポットに注いで空にし、茶葉をティースプーンですくって2杯、空のポットに投下します。茶葉が大きい(OPタイプ)場合は山盛り2杯、砕けてる(BOPタイプ)場合は小盛り2杯で。グラムで言うと、5~6グラムになります。


5、熱湯を勢い良く注いで、ポットの中の茶葉が舞い踊るようにします。注ぐ量は、400~500ccです。


6、茶葉が大きいタイプで3分、砕けたタイプで2分~2分半、タイマーをセット。


7、ふたをして、保温用のティーコゼーか、無ければタオルをグルグル巻きにして、ポットの中の紅茶の温度が下がらないようにします。


8、動かさず待ちます。


9、規定時間10秒程度手前で、一度中身を味見します。「もうちょい置いた方が…」と思うくらいが最適です。


10、もう片方のポットのお湯をカップに注いで空にし、ふたを開けて茶漉ちゃこしを置き、出来上がった紅茶をしながら注ぎます。


11、紅茶が入った方のポットを、コゼーやタオルなどで保温しつつ、カップを温めていたお湯を捨ててテーブルへ持って行きます。まずは、お相手の方に先に置いて下さい。把手とっては利き手側で。


12、保温している状態のポットをテーブルに一旦置き、二人座って、コゼーorタオルを取って、まずはお相手の方に紅茶を注ぎ、自分の方にも注ぎます。


13、ポットの保温はしつつ、紅茶を召し上がりながら、その日にあった事や紅茶の香りや味の感想などを語り合います。


14、お相手のカップの中の紅茶が1/3程度に減ったら、追加で紅茶を注ぎます。自分もある程度飲んだら、残っている紅茶を注ぎます。最後に残っている紅茶に関しては、細かく砕けた茶葉が入っていますので、自分のカップに注ぐようにして下さい。


15、飲み終わったら「御馳走様」を宣言。食器類をキッチンに持って行き、ポットは中をゆすぎながら茶殻を三角コーナーに入れます。


16、カップとポットを洗って水切り籠に逆さにして置き、乾かします。乾いたら仕舞い、茶殻はネットに包んで水切りをしてから、生ゴミへ。





 このような手順になります。


 ティーポットは100均などで販売している500cc程度入るもので大丈夫ですし、ティーカップも100均のもので大丈夫です。ほとんどのものは雑貨店や100均で入手可能ですので、ちょっとだけ探してみて下さい。


 ここで機材の要ですが、茶漉しは目の細かいもの、出来れば二重になっている丈夫なものを購入する事をお薦めします。なるべく細かく砕けた茶葉が紅茶に残らないようにするためです。多少お高いですが、そこは奮発して下さい。


 『あなたに一杯、私に一杯』。味わってみて下さい。

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