真っ黒な穴みたいな主人公・否応なく愛に飲み込まれて自我が解体されていく少女たち、そういうものが好きな方におすすめなのが、このエルフライダー。はい、エルフライダーです。ドラゴンでなく。
エルフに騎乗して戦うというギャグみたいな状況で、実際コミカルかつ軽快に物語は進み、可愛らしく美しい恋も交えてくるのですが、そこへ落とし穴のように出現するヤンデレの描写が凄まじい。
ひとたびエルフ視点に立ち入れば、そこにあるのは圧倒的な歓喜であり愛であり、忠誠を通り越した主人公の道具であるとの確信! この描写がもうなんかヤバいもん読んでしまったという嬉しさが湧き上がって、めちゃくちゃ良いんですよ。
病んだ空気と真っ暗な愛を摂取したいなーって方にオススメです。