杜のゆりかご

作者 黒松きりん

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★★★ Excellent!!!

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私の実家は九州で、私自身は東京にいて帰宅難民になった程度でした。ですが、退社前に会社のテレビで津波に襲われる映像を見て、唖然としました。その後も連日の特番を見て、何度も津波現場の映像を目にして、何だか今でも津波映像を思い出すと、グッときてしまいます。
まして、被災者の方々にとっては筆舌に尽くし難い感情なのだと、容易に想像できます。
作品自体は淡々とした書き振りですが、震災を扱った内容には心が揺さぶられます。
30年後に被災者の方々が淡々と過ごす事が出来ますように。

★★★ Excellent!!!

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仙台に住む者として、震災の時に石巻にいた者として、琴線に触れるものがありました。

私の住んでいたアパートは無事でしたので仮設住宅での生活がどのようなものかは想像でしか分かりません。
ニュースでは仮設住宅にカビが生えた、子ども達が遊べる場所(公園や校庭)がない、といった問題が発生しました。

仮設住宅での生活は普通のアパートや住宅などとは違うのでしょう。
そのため、その違いに理不尽さを感じる方も多いとは思います。
本作ではその「違い」を無くそう、とはしません。
では、どうするのか? これが本作の魅力でしょう。

違うからこそ、見えてくるもの。違うからこその魅力。

理不尽な現状に、泣き寝入りする事なく、怒りに身を任せる事もなく。
この想いは理不尽な現状を知っている方々、皆に届いて欲しい。そう思える素敵な作品でした!

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★★★ Excellent!!!

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 「あの時」、小生は駅のホテルロビーに逃げ込んでいた。何とかテレビを見られるようになってから、太平洋側の恐ろしい映像を見た。
 しかし、この作品は「あの日」が主軸になっているにも関わらず、そんなに重たく感じない。痛みも少し入っているのだろうが、それも軽減させてくれる。まさに現代ドラマに仕上がっている。しかも、最後の終わり方が希望を感じさせてくれる。「あの日」をただ辛いものととらえるのではなく、太平洋側も様々だったのだと、教えてくれる。
 よく練られた作品だと感じさせてくれた。

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★★★ Excellent!!!

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仙台は行ったことのある街ですが、本当に綺麗でよいところだよなあ、と作品を読んで改めて思いました。
まだ行ったことのない人も、読んだら仙台に行ってみたくなるはずです。

そして、"あの日"を見つめる旦那さんの言葉が、胸に深く染み入ってきます。
あの震災の記憶を、客観的な過去・経験として、こんな風に穏やかに振り返ることのできる日が、一日も早く来ますように。