幻界血風譚

作者 白山基史

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16人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

まだ序盤しか読んでいませんが、塵喰い(スカベンジャー)として生きる少年の地に足のついた台詞回し、軽妙なキャラクターの掛け合い、独自の用語のはずなのに頭にすっかり入ってくる専門用語の数々など——オススメしたい点はたくさんあります。
この先、異世界と繋がってどう物語が動くのか、少年がどう物語に関わってくるのか非常に楽しみな作品です。

★★★ Excellent!!!

最近流行りの、異世界転生したら、俺(私)最強!みたいなチートではなく、子供の頃、ファンタジー小説を読んでドキドキワクワクした気持ちを思い出させてくれる、素晴らしい作品です。遠い世界の物語なのに、お話の中のキャラクターは、まるで自分の分身や友達のような存在で、彼等が泥に、汗に、血にまみれても立ち上がる勇気が、読者の心を温めてくれます。どんな時でも自分の信じた道があるなら、傷だらけになっても進む彼等を見守り、応援します。

★★★ Excellent!!!

遺棄されたゴミ山の街。その中から金目の物を探し、ある時はモンスターを討伐しながらも日銭を稼ぐワケアリの少年。そんな彼が出会ったのは、この日本から転移された、ごくごく普通の少女だった――

とても描写力の高く、それでいて練り込まれた世界観。手に汗握るバトルと戦闘描写。そして次々と登場する、飽きさせないテンプレートでは収まりきらないキャラクター達。私の好みにジャストミートする本作は非常に高い文章力で紡がれた作品です。

スクラップワールドを主軸にしながらも、無力なヒロインと共に危機に立ち向かう王道ボーイ・ミーツ・ガールでありながら、世界観と描写のお陰でかなり独特で、それでいてしっかりと地に足の立つものになっていて素直に称賛を贈りたいと思ったのは久しぶりです。

退廃的でありながらどこかレトロである、魔法が混じったマジックアンドスチームパンクというものなのでしょうか。キャラクター達の手に持つ武器や詠唱する魔法は、とても格好良く、私では真似出来ないなと脱帽ものです。

全体的にレベルが高く、ストーリーもそこらのライトノベルなんて比ではないものです。そこは確信しています。

ですが、正直なところタイトル付けやキャプションがそれらの魅力を著しく損なっています。素晴らしい作品なのに、おそらくは現時点のタイトルとキャプションでバイバイする方々が多いのでは無いでしょうか。

また、こういう独特な世界観だからこそ説明がとにかく多い。一話ごとに頭が疲れてしまうので、気軽に読めるものではないと思いました。商品として手にとって読む本とは違い、手軽に無料で読むWeb小説にこれを強いるとなると読者離れが多いのではと感じます。

間違いなくカクヨムの中では上位に位置する作品ですが、あんまりにも惜しい。

ですが、私はとても気に入り、そして続きが楽しみな良作だと思っています。頑張ってください!!

★★★ Excellent!!!

ファンタジーだけど、最近流行りの異世界転生とか、コメディ的な軽い作品ではありません。

少年と少女の出会いと、闘い――王道です。その世界にどっぷりと浸かり、登場人物と共に「生きる」体験をする――そんな小説です。

私は、何より、この物語の「熱」がすきです。温度が高い。熱いんです。それは、もちろん、作者のこの物語にかける情熱であり、それがキャラクターの熱さとなって現れるのでしょう。変に斜に構えることのない、正々堂々としたファンタジー。応援しています。

★★★ Excellent!!!

王道の異能力者が戦闘を次々に行っていく、どこか懐かしい思いが蘇る小説です。

異能戦闘に関して作者様が本当に楽しんで書いているのが伝わります。

また節々の言葉の選び方も面白いです。

私は特に娘さんがいる四天王のキャラがお気に入りだったりします。ああ、四天王も育児休暇ほしいですよね、って

読めば読むほど面白さが噛み締められるよい作品ですので一読あれ!

★★★ Excellent!!!

 数年前に少ない小遣いをはたいて、タイトルに引き寄せられて買ったライトノベルのファンタジーとの出合いを思い出します。
 独特の体系の魔術とその名前、変容した世界で厳しい環境ながら頑張って生きる登場人物らの姿が、今なお読み返すそのライトノベルを思い起こさせて、とてもドキドキワクワクします。
 もちろん、この作品でしか味わえない色もあり、それも加味したダークさとバトルの妙が大好物です。
 まだ最新話まで読めていないのに、我慢できずにレビューを書き始めてしまうこの面白さ。色々な人にもっと読んでほしいです。

★★★ Excellent!!!

――最初に読んで感じるものは、〝面白い〟、そして〝懐かしさ〟でした。

ライトノベルがまだライトノベルと呼ばれつつ、言葉が浸透しきっていなかった2000~2005年頃のライトノベルを思い起こさせる異世界バトルもの。

異世界の国の片隅で、ゴミ溜めのような街で生きていた主人公の前に突如現れた女の子。その子を助けるために、主人公が困難に挑み奔走する――最近ではめっきり見なくなった作風であり、ネットラノベによくある〝最初から最後までチートして苦戦することなく敵を圧倒していく〟なんてことはせず、むしろ全力出しても勝てなさそうな敵がごろごろいて、そんな相手にリスク承知で挑んでいく――これだよ、これこそが自分が読んできたラノベの姿だよ、自分が読みたかった作品だ! と強く思わせてくれました。

練られた世界観、武器の名前やそれぞれの特性、個性豊かな登場人物に、痛快で緻密な戦闘描写も見事なものです。

もうおれTUEE!麦価している作品に飽き飽きしている読者の方々、是非目を通してはいかがでしょうか。

拝啓、ゴミ捨て場にて――この一文は、ある意味読み手である私たちへ向けられているのかもしれませんよ。