僕が小説で実現したいこと
クマガイショウ
第1話
少しずつ、自己満足のレベルではあるけれど、小説を書き始めた。
公表してるのは『手を離した先』1作(連載中)だけだ。けれど、仮タイトルと、大ざっぱな内容だけ決まっている作品も、いくつかある(いつか、そいつらが日の目を見れるように頑張らねば……)。
ところで、僕が小説を書きたいと思うようになった背景の1つに、「自分の読みたい物語を自分で作りたい」という、高校時代からの願望がある。しからば小説を書き始めた現在、「自分の読みたい物語」について考えるべきだろう。
いったい僕は今、どんな物語を欲しているのだろう? いや、より正確に言うなら、物語に何を求めているのだろう?
漠然とはしているけど、小説を実際に書いたり、構想を練ったりしていく中で、どうやら次のような物語を欲しているらしいと知った。
まず一つ。立ちすくんだ人が、再び前へと進み出す物語。
もう一つ。接点の有無に関わらず、人と人とが出会い、つながりを持つことの不可思議さを讃える物語。
で、物語に何を求めているのか。
今のところはおそらく、生まれ落ちてしまったこの世界が、充分生きるに値することへの確信だと思う。
僕が小説で実現したいこと クマガイショウ @sho_kumagai
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